クラウド GPU の ComfyUI で FLUX.1-dev を動かすには?
結論: 十分な VRAM を持つカードで ComfyUI テンプレートをデプロイし、インスタンス上で FLUX.1-dev を次のどちらかの形でダウンロードします。1 つは FP8 の単一チェックポイント flux1-dev-fp8.safetensors(17.25 GB)を ComfyUI/models/checkpoints に置く方法、もう 1 つは 16-bit のフルセット(models/diffusion_models に flux1-dev.safetensors、models/text_encoders に t5xxl_fp16 と clip_l、models/vae に ae.safetensors、合計約 34 GB)です。ComfyUI 公式の FLUX サンプルは、FP8 チェックポイントでは CFG を 1.0 にすること、また “fp8 degrades the quality a bit”(FP8 では品質が少し下がる)ことを記載しています(ComfyUI examples、2026-11-03 閲覧)。
ステップ 1:VRAM でカードを選ぶ
| 構成 | ファイル(Hugging Face 上のサイズ、2026-11-03 閲覧) | VRAM の目安 |
|---|---|---|
| FP8 チェックポイント | flux1-dev-fp8.safetensors 17.25 GB |
FLUX.1 の重みは FP8 で約 12〜16 GB(CloudGPU モデルページ、2026-11-03 閲覧)、これにアクティベーションが加わります |
| 16-bit フルセット | flux1-dev.safetensors 23.8 GB、t5xxl_fp16 9.79 GB、clip_l 0.25 GB、ae 0.34 GB |
パイプライン全体を BF16 で読み込むと約 31.4 GB(Hugging Face Diffusers ブログ、2026-10-23 閲覧) |
必要な VRAM はモデル、精度、ワークフローによって変わります。解像度、バッチサイズ、LoRA、ControlNet で増え、ComfyUI は速度と引き換えにパイプラインの一部をオフロードできます。カードごとの比較は RTX 4090 vs RTX 4090 48G vs RTX 5090(画像生成)と FLUX と SDXL に必要な VRAMをご覧ください。
ステップ 2:ComfyUI テンプレートをデプロイする
/deploy で ComfyUI テンプレートを選びます。テンプレートを選ぶと、そのテンプレートを動かせる GPU だけが表示されるので、その中から選んでください。デプロイ前にテンプレートの説明を読みましょう。CloudGPU の /docs(2026-11-03 閲覧)には、ComfyUI テンプレートは “installs ComfyUI only”(ComfyUI だけをインストールする)で FLUX の重みは含まれないと記載されています。選んだテンプレートの説明に FLUX.1-dev が含まれていると書かれている場合は、ステップ 5 に進んでください。
インスタンスが稼働したら、JupyterLab のターミナルを開くか SSH で接続し、ComfyUI のフォルダーを探します:
COMFY=$(find / -maxdepth 4 -type d -name ComfyUI 2>/dev/null | head -n 1); echo "$COMFY"
nvidia-smi # GPU name and VRAM
df -h "$COMFY" # free space where the models will go
ステップ 3:ライセンスに同意する(16-bit フルセットの場合のみ)
black-forest-labs/FLUX.1-dev は Hugging Face のゲート付きリポジトリです。ブラウザで開いて自分のアカウントで利用条件に同意し、read トークンを作成します。Comfy-Org の FP8 版はゲート付きではありませんが(Hugging Face API、2026-11-03 閲覧)、中身の FLUX.1-dev の重みには Black Forest Labs 独自のライセンスが適用されるので、出力を使う前に確認してください。トークンの扱いはクラウド GPU で Hugging Face のモデルをダウンロードする方法で説明しています。
ステップ 4:インスタンス上でファイルをダウンロードする
ノート PC を経由せず、インスタンス上で直接ダウンロードします。CloudGPU のすべてのインスタンスには cloudgpu-net コマンドがあり、現在のシェルで Hugging Face、GitHub などのサイトのダウンロード高速化をオンにできます。オンの間は pip が遅くなることがあるので、pip でインストールする前にオフに戻してください(詳しくはモデルのダウンロードを速くする方法)。
cloudgpu-net on
pip install -U "huggingface_hub"
方法 A:FP8 の単一ファイル(通常の Load Checkpoint ノードで読み込みます):
hf download Comfy-Org/Flux-1-Dev flux1-dev-fp8.safetensors \
--local-dir "$COMFY/models/checkpoints"
方法 B:16-bit フルセット(ステップ 3 のライセンス同意が必要):
read -rs HF_TOKEN && export HF_TOKEN # paste your read token; nothing is echoed
hf download black-forest-labs/FLUX.1-dev flux1-dev.safetensors --local-dir "$COMFY/models/diffusion_models"
hf download black-forest-labs/FLUX.1-dev ae.safetensors --local-dir "$COMFY/models/vae"
hf download comfyanonymous/flux_text_encoders t5xxl_fp16.safetensors clip_l.safetensors \
--local-dir "$COMFY/models/text_encoders"
メモリと容量を節約したい場合、ComfyUI のサンプルは t5xxl_fp16 の代わりに t5xxl_fp8_e4m3fn_scaled.safetensors(5.16 GB)を挙げています。fp16 のエンコーダーは “if you have more than 32GB ram”(システム RAM が 32 GB を超える場合)にのみ推奨されています。ダウンロードが終わったら:
cloudgpu-net off
ls -lh "$COMFY"/models/{checkpoints,diffusion_models,text_encoders,vae}
ステップ 5:ワークフローを作る、または読み込む
ブラウザで ComfyUI を再読み込みし、新しいファイルを認識させます。ComfyUI の FLUX サンプルページには、ワークフローが埋め込まれたサンプル画像が掲載されています。画像を ComfyUI にドラッグすると読み込めます。
- FP8 チェックポイント: Load Checkpoint →
flux1-dev-fp8.safetensors。サンプルのとおり CFG を 1.0 にします。 - フルセット: Load Diffusion Model →
flux1-dev.safetensors、DualCLIPLoader →t5xxl_fp16とclip_l(type はflux)、Load VAE →ae.safetensors。サンプルページによると、Load Diffusion Model ノードのweight_dtypeを fp8 にすると “will lower the memory usage by half”(メモリ使用量が半分になる)代わりに、品質が少し下がります。メモリが足りない場合は、FP8 チェックポイントを使うよう案内されています。
ComfyUI の画面は、インスタンスの行に表示される ComfyUI テンプレートの公開 HTTPS URL から開きます。この URL には認証がないため、URL を知っている人なら誰でもあなたの ComfyUI を使えます。非公開にしたい場合は、代わりにポート 8188 への SSH トンネルを使ってください(SSH ポートフォワーディングのガイド(英語))。
画像を 1 枚生成し、別のターミナルでピークメモリを確認します:
watch -n 1 nvidia-smi --query-gpu=memory.used,memory.total --format=csv
ステップ 6:出力を保存してから破棄する
画像は $COMFY/output に保存されます。インスタンスを破棄するとデータは削除されるので、出力とエクスポートしたワークフローを先にコピーしてください。たとえば rsync -avP -e "ssh -p <port>" <user>@<host>:<ComfyUI path>/output ./flux-output が使えます。課金は 1 分単位(切り上げ)、最低 1 分で、インスタンスを破棄すると止まります。モデルのダウンロード中も課金されます。分単位課金の仕組みをご覧ください。
よくある質問
ComfyUI で FLUX.1-dev を使うにはどのファイルが必要ですか?
models/checkpoints に置く FP8 の単一チェックポイント flux1-dev-fp8.safetensors か、フルセット(models/diffusion_models に flux1-dev.safetensors、models/text_encoders に t5xxl_fp16.safetensors と clip_l.safetensors、models/vae に ae.safetensors)のどちらかです(ComfyUI examples、2026-11-03 閲覧)。
FLUX.1-dev は FP8 と 16-bit のどちらがよいですか?
ComfyUI のサンプルは、FP8 は “degrades the quality a bit”(品質が少し下がる)とし、リソースに余裕があれば公式の 16-bit 版を推奨しています。FP8 の重みには約 12〜16 GB の VRAM が必要で、16-bit のパイプライン全体は BF16 で読み込むと約 31.4 GB です(Hugging Face Diffusers ブログ、2026-10-23 閲覧)。
FLUX.1-dev に Hugging Face のトークンは必要ですか?
black-forest-labs/FLUX.1-dev には必要です。モデルページでライセンスに同意し、read トークンを使ってください。Comfy-Org の FP8 版は 2026-11-03 の確認時点ではゲート付きではありませんでしたが、重みには FLUX.1-dev のライセンスが適用されます。
ComfyUI で FLUX.1-dev を使うときの CFG はいくつですか?
ComfyUI 公式のサンプルでは、FP8 チェックポイントを使うときは CFG を 1.0 にするよう記載されています。
インスタンスを破棄した後も FLUX のファイルは残りますか?
いいえ。インスタンスを破棄するとデータは削除されるため、次のインスタンスでもう一度ダウンロードします。破棄する前に画像をコピーしてください。
出典(2026-11-03 閲覧、Asia/Shanghai)
- ComfyUI の FLUX サンプル(ファイル名、フォルダー、FP8 では CFG 1.0、weight_dtype fp8、fp16 の T5 は RAM 32 GB 超で推奨):https://comfyanonymous.github.io/ComfyUI_examples/flux/
- Hugging Face のファイル一覧(flux1-dev-fp8 17.25 GB、flux1-dev 23.8 GB、ae 0.34 GB、t5xxl_fp16 9.79 GB、t5xxl_fp8_e4m3fn_scaled 5.16 GB、clip_l 0.25 GB)とゲートの有無:https://huggingface.co/Comfy-Org/Flux-1-Dev (旧名 Comfy-Org/flux1-dev、旧名からリダイレクトされます)、https://huggingface.co/black-forest-labs/FLUX.1-dev 、https://huggingface.co/comfyanonymous/flux_text_encoders
- Hugging Face ブログ「Exploring Quantization Backends in Diffusers」(FLUX.1-dev は BF16 で約 31.4 GB、2026-10-23 閲覧):https://huggingface.co/blog/diffusers-quantization
- CloudGPU の FLUX.1-dev モデルページ(FP8 で約 12〜16 GB):https://cloudgpu.app/run/flux-1-dev
- CloudGPU ドキュメント(ComfyUI テンプレートは ComfyUI のみをインストール):https://cloudgpu.app/docs
起動できるカードは Deploy ページに一覧があります。料金は https://cloudgpu.app/ja/pricing に掲載しており、ここでは繰り返しません。
最終更新:2026-11-03(Asia/Shanghai)。